栽培方法

シイタケをつくる方法には、コナラやクヌギの原木を使う「原木栽培」と、広葉樹のオガコにコメヌカ等を混合した材料を使う「菌床栽培」があります。

この菌床栽培には栽培期間の長短により「自然栽培」と「促成栽培」の2つの栽培法があり、その栽培工程はシイタケ菌糸の蔓延をはかる培養と、培養完了後に低温などの刺激によりきのこが生長する発生の2工程からなっています。

  • シイタケの菌床(きんしょう)
    自然栽培
  • シイタケの菌床(きんしょう)
    促成栽培

自然栽培はそれぞれの地域の自然環境を活かし、季節の変化に合わせて栽培を進めるのが基本的な考え方です。栽培期間はほぼ1年を要しますが、設備投資や経費を低く抑えることができます。

冬から春の寒い時期に菌床を製造し、春から夏は自然温度で菌床を培養し、秋の気温の低下とともに菌床からきのこの発生が始まります。10~11月は自然温度できのこの発生が続き、12月~春の寒い季節には暖房して生長を促します。

しいたけ菌床栽培工程

栽培年間スケジュール

温湿度を制御する空調設備を設置して、1年中安定してきのこを発生させて市場に周年出荷するための生産方法が促成栽培であり、6~10ヶ月の短期間で栽培が終了します。

一般に20℃前後の定温で3~4ヶ月菌床を培養し、その後やや低温で3~6ヶ月間きのこを発生させます。促成栽培では施設の効率的な利用が重要な課題であり、培養施設は年間3~4回転、発生施設は年間2~4回転使用できます。

しいたけ菌床栽培工程

お問い合わせは
こちら