育てる喜び、食べる喜びを伝えたい!
健全な食生活を営めるようになるため、様々な経験を通して「食」に関する知識と、「食」を選択する力を習得することを目的とした教育が「食育」です。なんだか難しそうですが、私たちは「食」に関する経験や知識の前提である「育てる喜び、食べる喜び」を、きのこを通して伝える。このことを目標に活動しています。
きのこは、美味しさと健康を支える食べ物!
シイタケをはじめ、ヒラタケ、ナメコ、マツタケなど食べられるきのこを「食用きのこ」と言います。これらきのこには、ビタミンDや食物繊維など、たくさんの栄養が含まれています。
特に、三大旨み成分(グルタミン酸、イノシン酸)の一つ、グアニル酸の代表的な食べ物としてきのこがよく挙げられるほど、旨み成分が沢山入った食べものです。
また、美味しいだけではなく、一部のきのこは薬用成分が注目されており、健康食品として扱われるきのこも増えてきています。ただ、残念なことにシイタケは子供たちの嫌いな野菜トップ10に入っています。
でも本当は美味しい、健康を支えるきのこのさまざまな面を知ってもらうことが私たちの役目です。
簡単!楽しい!シイタケ食育授業
シイタケの食育授業と聞くと難しそうに思われるかもしれませんが、そんなことはありません。授業は、菌床(シイタケが生えてくるブロック)からシイタケが出てくるようにする作業(発生処理)をすることがメインになります。
2010年に発足後、保育園、幼稚園、学童、小学校などで毎年15ヶ所程度の授業を展開してきました。授業内容も学年や先生方のご要望等を入れて再構成しています。私たちが実施した授業の一部をご紹介します。
(1)シイタケの育て方やきのこクイズ
多くの人が体験したことのないシイタケの菌床栽培。そのため、発生処理と管理(散水方法や収穫の仕方など)の説明をメインにしました。その他に時間があれば、きのこについての知識を楽しいクイズ等で学びました。
クイズでは、きのこの名前当てや栄養、生態などの問題を出題しました。
問題1
シイタケは体の中でどんな働きをするでしょう?次の中から選んでください。
(ア)エネルギー (イ)体をつくる (ウ)体を調整する
問題2
生シイタケを最も多く生産しているところはどこでしょう?次の中から選んでください。(2017年調べ)
(ア)北海道 (イ)栃木県 (ウ)東京都 (エ)徳島県 (オ)沖縄県
答えは分かりましたか?このように選択回答にしました。また時間制限にすることで、一生懸命、子供たちは授業に参加してくれます。その他には、森林との関わりやシイタケが出来るまでの栽培工程の紹介等も行いました。シイタケが出来るまでは、当ホームページのサンマッシュ栽培工程をご覧下さい。
※〔クイズの答え:問題1 (ウ)、問題2 (エ)〕
(2)新鮮で美味しいシイタケがすぐに食べられる!
シイタケ栽培方法の1つである原木栽培は、種駒の植菌から収穫までに2年程度かかりますが、私たちの菌床シイタケ栽培なら授業実施から7~10日後には、美味しいシイタケが収穫できるため、授業から実習まで一連の学習ができます。授業時期は、9月下旬から11月上旬頃です。一度収穫しても、上手に管理をすれば数回の収穫が楽しめます。
食育授業で最も重要なことは「食べる」ことです。自分たちで育てたシイタケを慣れない包丁を使って、調理する様子は、真剣そのものでした。できあがった料理は「お味噌汁」。みんなで食べるとさらに美味しかったようでした。
家庭でもきのこを食べてくれるかどうかは、今後に期待!
シイタケが食べられるようになった!
「キノコクイズが楽しかった!」 「シイタケは嫌いだったけど、食べられた!」 「とてもおいしかった!」など、たくさんの子供たちから感動の言葉が寄せられました!
育てる喜び、食べる喜びを伝えたい!
弊社は、きのこ種菌製造販売を主な業務としていますが、シイタケや加工品の生産・販売といった事業も展開しています。
このことから、「シイタケなどのきのこを食べて楽しむ」という食文化を継承し育てるお手伝いをさせて頂くことは、社会的責務であると考えました。
そこで、社内で有志を募ってプロジェクトチームを結成しました。メンバーには、シイタケ栽培のプロやきのこ研究者、小学校の出前授業経験者などの人材が集まりました。
2010年より、下野市自然に親しむ会と連携して、下野市、壬生町できのこに関する雑学や栽培体験をメインにした食育活動を開始しました。今後は、全国サンマッシュ生産協議会会員の皆様と共に連携をとりながら、全国各地に展開していきたいと考えています。
ご連絡お待ちしております!
全国サンマッシュ生産協議会会員様は、是非お近くの営業所へご連絡ください。弊社、技術指導員と食育推進プロジェクトメンバーがノウハウをお伝えし、お客様の食育活動をご支援させていただきます!
また、学校関係者、農林水産関係者等の皆様方からのご連絡をお待ちしております。