北研で購入できるきのこの種菌・栽培ガイド

北研705号(登録品種 HS705)

菌床が丈夫で栽培しやすい品種です。

:登録品種

特徴

・培養は積算温度2400~3000℃が目安。
・強い発芽刺激を入れても菌床が傷みにくい。
・空調栽培も可能だが、自然栽培に適している。

北研705号は菌床が丈夫で栽培しやすい品種です。きのこは、肉質が硬く大型でボリュームがあるとともに、柄や傘の裏側が白い等、高い商品価値を持っています。また、きのこのもぎ取りがしやすいため、収穫作業が効率的にできます。さらに、高い温度と湿度の環境にあっても柄の下部が着色しにくい特徴も持っています。なお、培養および発生期間が長いため、自然栽培を推奨しております。
北研705号は、初回に集中発生しにくく、北研607号とほぼ同じ環境で発生管理を行うことができるため、今後ますます栽培の拡大が期待されている品種です。

菌床栽培上のポイント

北研705号の自然栽培秋冬発生では、発生期間が長いため、菌床の過乾燥を防ぐとともに、給水管理や収穫作業の労力低減を図るため上面栽培法もしくは半上面栽培法を推奨しています。発生温度管理は、北研607号と同様に昼間22~23℃、夜間12~13℃の変温管理を行います。夜間に10℃程度まで下げているケースもありますが、発生が鈍る傾向があるため10℃を下回らない管理が適しています。変温管理を行う場合には、昼間22~23℃を経験するため、特に休養管理を設ける必要はありませんが、発生が鈍ってきた場合には、北研607号に準じて休養管理を設けて下さい。
北研705号は、菌床が丈夫であることに加えて、上面栽培法あるいは半上面栽培法を行うことにより発生期間が長くなりがちですが、上面パック浸水法や中段散水法を導入して発生を促進することにより、発生期間を標準的な期間が終了させることができます。

発生温度

13~23℃(中高温性)

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