北研で購入できるきのこの種菌・栽培ガイド

★北研715号(登録品種 HS715)

菌床が丈夫で栽培しやすい品種です。

★:利用制限有り(海外持出禁止)(農林水産大臣公示有)
:登録品種

特徴

・形状がよく大型・厚肉で肉質が非常に硬い。
・空調全面栽培・自然栽培に適している。
・培養は積算温度 2,000~2,400℃が目安。

北研715号は100~120日(×20℃=積算温度2,000~2,400℃)の培養後、即出しで集中発生しにくいため、発生前処理が不要です。初回発生および2番発生以降も芽数が適度で、大型厚肉でボリュームのある重いきのこが採れるので、収穫およびパック包装作業にかかる労力が軽減されます。ただし、培養の積算温度が不足すると、初回に変形きのこが混じることがあります。

菌床栽培上のポイント

北研715号は空調全面栽培が適しており、チップの混合比率を5割程度に抑え、栄養体は菌床重量当たり10%(短期バイデル基準)混合します。シイ材を多用することで栽培期間を短縮(積算温度2,000℃)できますが、ナラ材が主体の場合、培養日数を長く取り積算温度を2,400℃程度とします。
発生管理温度は13~23℃の範囲での変温管理、または15~20℃の範囲で定温管理とします。変温および定温発生のいずれの場合も、収穫後の休養は20~25℃の範囲内で行い、1番発生後は10~14日、2番発生以降は7~10日の休養期間を取ります。
発芽処理は浸水および注水等の強めの発生刺激を与えることにより、発芽の揃いが良くなります。また、冬季には芽切りが良くなるように、発生処理後2日程度は20℃を維持してください。

発生温度

13~23℃(中高温性)

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