★北研902号(登録品種 CA902)
1番・2番・3番発生でコンスタントに収量が得られる品種です。
★:利用制限有り(海外持出禁止)(農林水産大臣公示有)
特徴
・形状は大型・厚肉で肉質が非常に硬く、ずっしりと重い。
・回転力ときのこ品質を重視する栽培に適している。
・培養は積算温度1,600℃~2,200℃が目安で比較的短期間で完了する。
北研902号は培養日数は北研901号よりもやや長くなりますが、きのこが一回り大型で、1番発生で全収量の約5割、2~3番発生で残り5割の収量を確保できます。大型・厚肉のきのこが1番発生から終盤まで継続的に得られるため、きのこ品質をより重視する栽培に向きます。栽培の高回転化を図りつつ、より有利な販売単価に繋げやすい大型のきのこを計画的に生産することができます。
菌床栽培上のポイント
北研902号は空調全面栽培が適しています。基本的に発生前処理は不要ですが、1番発生の芽数調整のために、予想される適正培養日数の2週間程度前から1週間毎に5菌床程度をカットし、芽数やきのこ形状を観察します。予備カットをする目安のタイミングは、シイ主体培地では培養70日と80日、コナラ主体培地では培養80日と90日です。
発生管理温度は13~18℃の範囲で定温管理、または13~20℃の範囲で変温管理とします。変温および定温発生のいずれの場合も、収穫後の休養は20℃~23℃の範囲内で行い、1番発生後は2週間、2番発生以降は1週間の休養期間を取ります。
発芽処理は浸水が適していますが、難しい場合は注水を実施します。
発生温度
13~20℃(中高温性)