★北研905号(品種登録出願中)
きのこは大型で初期から芽数を確保しやすい品種です。
★:利用制限有り(海外持出禁止)(農林水産大臣公示有)
特徴
・形状は大型・厚肉で肉質が硬い。
・空調上面栽培・自然上面栽培に適している。
・培養は積算温度2,400℃~2,800℃が目安。
北研905号は北研607号や北研705号より大型で、高品質なきのこが得られます。上面栽培で管理する上で十分な菌床の耐久性があり、積極的な発芽刺激も活用しやすい品種です。北研705号と比べると培養期間を短縮でき、さらに発生初期から芽数を確保しやすいため発生期間も短縮できます。自然栽培では、春先に仕込んだ菌床も秋口までに完熟し、発生では菌床耐久性の高さをベースに積極的な刺激も活用しやすいため、菌床の入れ替え時までに十分な収量が得られます。空調栽培でも、北研705号と同じ栽培管理で十分な収量を確保しつつ、栽培期間を短縮できます。
菌床栽培上のポイント
北研905号は空調栽培の場合、20℃の培養温度であれば120日~140日前後で発生可能です。発生前処理として、高温抑制散水処理を行ないます。発生温度は15~20℃の範囲で定温管理、または13~23℃の範囲で変温管理とします。定温発生の場合は、収穫後の休養は20℃~23℃の範囲内で行い、1週間の休養期間を取ります。変温発生の場合も収穫後は1週間の休養期間を取ります。
自然栽培であれば、春仕込みで夏期カット管理を経て秋発生が可能です。秋口の温度低下による自然発生は北研607号比較で少ないため、必要に応じて発芽処理を行います。発生量が低下してきた場合、日中20℃以上の変温管理の場合も20~23℃の定温休養を行います。
発生温度
13~23℃(中高温性)