生産者の声

社会福祉法人無門福祉会 様

愛知県

よそのシイタケと違って、うちのはハートと愛情がこもっているんです

 

【概要】

愛知県豊田市にある社会福祉法人無門福祉会は、「障がいをもつ人々が幸せに暮らせるように」という想いで、障がいをもつ子供の親が1987年に創業、今や130名の利用者を抱えるまでになった。利用者の仕事を創出するために2006年より始めたシイタケ栽培をはじめとして、さまざまな事業を多角展開している。

 

【課題】

・軽作業を受託していた元請会社が倒産。自分たちで仕事を作り出す必要があった。
・他の農作物を育てていたが収益が上がらず、利用者も楽しく作業ができるような状況ではなかった。
・原木シイタケの栽培も行っていたが、栽培技術が不足しており、事業として成り立っていないなかった。

 

【導入後】

・みんなで作ったシイタケは地域の方々に愛され、「無門福祉会といえばシイタケ」と認知されるほどになった。
・農家さんに負けない品質のシイタケを作ることが目標となった。
・シイタケの栽培がきっかけとなって、自分たちで仕事を作るという学びを得た。その気付きをもとに様々な事業を多角展開している。

 

【導入の背景や経緯】

無門福祉会は、利用者がやりがいを持って、活躍できる職場を作りたいと考え、2004年に就労支援施設「むもんカンパニー青い空」を設立。主な仕事としてダンボールの一次加工の内職作業を請け負っていた。しかしある日、納品のために依頼主の会社へ行った際に倒産したことを知る。事務局長の磯部氏はその出来事を受けて、自分たちで仕事を作り出す必要を強く感じた。

利用者に新しい仕事を用意しなくてはいけないと思っていた際に、恵那市にある社会福祉法人たんぽぽ福祉会へ見学の機会を得る。たんぽぽ福祉会で見たシイタケ栽培が、磯部氏とシイタケの出会いであった。

自分たちで仕事を作り出すということや、利用者が楽しく働けるという課題とシイタケ栽培がマッチしていたため、磯部氏はメンバーとも話し、菌床シイタケの栽培に踏み切る決断をする。利用者のために早く事業を始めて、仕事を用意してあげたい。そういった焦りとは裏腹に、初めての菌床シイタケ栽培はわからないことだらけであった。

「そこで問い合わせをしたのが北研さんだったんですよ。冬に初めて来てもらって、春から始めたいと話しました。ハウスさえ立っていないのに、やる気だけはありましたね。北研さんには色々と無理を言いましたが、真摯に相談にのってくださり、それで今があります。」磯部氏は当時のことをそう振り返る。

事務局長 磯部竜太氏

 

【導入した結果】

菌床シイタケを栽培し始めた当初は、利用者は5名ほどであったが、栽培の規模を拡大し、現在では13名の利用者がシイタケ栽培に取り組んでいる。

栽培1年目は苦労の連続であった。環境も十分に整っていないことや、栽培技術もまだ乏しかったため失敗も多かったが、うまく栽培できた時の収量や品質の良さはイメージ以上であった。

そんな自慢のシイタケを、現在は地元のスーパーや直売所を通して消費者に届けており、その品質のよさから、直接、施設にシイタケを買いに来てもらえるほどまでに多くのリピーターを抱えるようになった。

また地域のイベントやお祭りでは、シイタケを販売してほしいという依頼も多く、出店すれば長蛇の列ができるという。そうした活動の結果、愛知県福祉分野では、「シイタケといえば無門福祉会」と言われるほどの知名度を誇る。

 

【今後の展望】

シイタケの栽培を通して、自分たちで良いものを作って消費者に届けていこうという考えが芽生えてきたことが、無門福祉会の大きな転機となった。現在では「農家さんに負けない品質のシイタケを作る」という目標を持ち、地域の方々と協力し、地域を盛り上げられる存在となれるよう色々な取り組みを行っている。

また、シイタケ以外にも野菜やお米の栽培を行い、農福連携を通して地域を巻き込み、すべての人が楽しく暮らせる社会を目指して地域活動に取り組んでおり、福祉業界全体から注目される存在として、無門福祉会はこれからも活動を続けていく。

 

【Company Profile】

社会福祉法人無門福祉会様(愛知県)
愛知県豊田市高町東山7-43
電話番号:0565-45-7883
FAX:0565-45-7886
事務局長 磯部 竜太
事業内容 障害福祉サービス(就労継続支援B型)

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